「DIREZZA CHALLENGE 2007 開幕戦 エビスサーキット西コース」
ディレッツァチャレンジがさらにパワーアップして2007年も開幕。今年も5戦の地区予選と、そこを勝ち抜いたチャレンジャーによる決勝大会を合わせた全6戦が予定されている。昨年からの大きな変更点は、北陸エリアの地区予選(日本海間瀬サーキット)がなくなり、新たに南関東エリア(茂原ツインサーキット)が追加になったこと。開催されるサーキットが変わったことで、新たなチャレンジャーが増えそうな予感。合間に組み込まれたイベントもさらに充実し、参加者&入賞者に贈られる賞品なども大幅にレベルアップしているので、乞うご期待! ぜひ、どんどん参加してほしい。
さて、2007年の開幕戦となったのはエビスサーキット西コースだ。前長2,103m 最大高低差38.18mと、筑波コース2000よりも少し長く、大きなアップダウンを組み合わせたようなコースだ。下りの長いストレートは速いクルマでは200km/hオーバー! 度胸イッパツのブレーキングポイントやブラインドコーナー、シケインと、見どころもたくさん。東コースに比べるとパワーによる差が出にくいコースなので、クルマのトータルバランスがカギとなる。
去年は大雨だった開幕戦。今回も前夜から天候が崩れてしまい、朝方のコンディションは曇り時々小雨。しかし、参加者の行いが良かったようで、朝陽を受けてサーキットの真上には大きな虹が架かり、走行が始まる頃にはほぼドライ路面となった。
練習走行は各クラス20分間。朝一番はじっくりとドライバー、クルマ、タイヤともに温めていく。最初は気合を入れすぎないように気をつけないとならない。練習走行の後半に入ると、どのドライバーもどんどんタイムを上げてくる。タイムアタック本番に向けてタイヤを温存しながら、各車とも無事練習走行を終えた。
インテRを攻め抜き、class2のタイムをも破った太田選手
そしてタイムアタック。路面は少しヨゴレ気味。最終のシケインあたりは昨晩から朝方にかけて降った雨の影響で、乾いてはいるものの泥が出ているところがある。しかし、追い風が強く吹いているのでストレートスピードが伸び有利か!?
class1は1,900cc以下の車両でインテグラ(DC2)にロードスター、スイフト、ヴィッツが参戦。RX8も1.8LのシルビアもエントリーしていないこのクラスはDC2インテグラが強そうだが、車両のメーカーも駆動方式もバリエーションに富んでいるところも面白い。
1本目のタイムアタックで1分06秒842のトップタイムを出したのがDC2の太田選手。続いてほぼ1.5秒差で矢作選手と佐藤選手のDC2が続く。このクラスはやっぱりHONDA車か? と思いながらも、第2グループとして入江選手のロードスターと榊原選手のスイフトが繰り広げるFR対FFの攻防も面白い。そして派手なカラーリングがサーキットをにぎわす佐藤選手のヴィッツ。カップカー(1,000cc)なので排気量的にはずいぶん不利だったが、よく健闘していた。
今回、一番参加台数が多かったのがclass2。このクラスはフェアレディZやBMW M3など現行スポーツカーがエントリーできるクラスなのだが、今回はHONDA車のワンメイク状態。10台中7台がS2000、他にシビックと2台のアコードユーロRがエントリー。
ルーフをオープンにした効果もあり?!見事優勝した田村S2000
一番時計は田村選手のS2000で、1分06秒44。0.19秒という僅差で、豊田選手(S2000)が追いかける。そこから梅野選手は1秒差。熊倉選手、佐藤選手は2秒差でトップ集団に食らいつく。第2グループは貴答選手、大下選手のS2000と、大阪から遠征してきた南部選手とのHONDA FR&FF対決。第3グループは岡部選手、関根選手の新旧アコード対決だ。
S2000で興味を引いたのはルーフを開けて走っている参加者と閉めて走っている参加者がいたこと。練習走行ではほとんどのマシンがルーフを閉めて走っていたのだが、「S2000は空力的にもルーフを開けたほうが速いよ!」という黒澤選手によるアナウンスが参加者の心を動かした。ロールケージが付いていればディレッツァチャレンジではルーフを空けて走ってもOK。ルーフを開けると重量物が後方の低いポジションに移り、トラクションが良くなってブレーキングも安定するとのこと。空気の流れがきれいになって、GTウイングの効果がさらにアップするというのだ。ちなみに以前、筑波サーキットでテストしたところルーフを開けるだけでコンマ3秒もアップしたとのこと。クルマのセッティングは本当に微妙だ。
ドラマチックにラストアタックでトップタイムとなった川崎選手
class3は6台。RX-7にシルビア、そしてタイムアタックには珍しいクレスタも参加した。秋元選手と太田選手は昨年トップ争いを繰り広げた好敵手。まずトップタイムを出したのは「ハイランダー」(=仙台ハイランドの名手)として公式レースでも活躍している川崎選手。タイムは1分03秒507。車はS13だ。そして太田、林上選手のFD3Sが追いかける。練習走行では川崎、太田、秋下選手が一秒以内の僅差で大接戦! 2本目のアタックが終わるまで順位は見えない状態だ。
class4はGT-Rが3台、ランエボが1台の計4台と少数激戦区。しかもその内の1台が前日にトラブルを起こしてしまい3台。台数が少ないので決勝大会に進めるのは1名のみになってしまう。しかしクリアラップもとりやすいのでタイムも出しやすいし、走行的にはコースを占有状態なので大変おトクだったのでは?
トップは前回の決勝大会でマシントラブルのため、思い切った走行が出来なかったという河合選手。「慣れていないコースではあるがその分頑張りたい!」という意気込みのもと1分03秒188をマーク。2位以下に3秒以上の大差をつけてつけぶっちぎる。
車を壊さないよう慎重に走ったという河合選手のGT-R
タイムアタック2本目。このタイムと1本目のタイムの平均値が最終順位を決める。路面温度が上がって来たので空気圧の再調整もタイムを左右する。class1、太田選手を追う矢作選手は1秒近くのタイムダウン! 逆に太田選手はさらにタイムを詰め1分06秒159をたたき出して優勝を決めた。
そしてclass2は僅差でトップ争いをしていた豊田選手のS2000がドライブシャフトブローでリタイヤ! 残念! ということで田村選手は逃げ切りの優勝。3番手つけていた梅野選手はジャンプアップで2位。続いて熊野選手が3位。通常のタイムアタック大会であれば豊田選手の2番手は確定していたのだが、ディレッツァチャレンジを制するにはタイヤの使い方はもちろん、マシンのメンテナンスも大切! どんでん返しの可能性があるというのも魅力の一つだ。
class3。1本目のアタックでベストタイムをマークしていた川崎選手はclass4のGT−Rに対向し、2秒台を狙う! が、タイヤ内圧の調整が裏目に出てタイム更新ならず! しかし、ピットインし空気圧を調整し、時間枠いっぱいのラストアタックでベストタイムをマーク! 実況室からのプレッシャーにも耐え優勝を獲得した。2番手に付ける太田選手もコンマ1秒以上タイムアップするも川崎選手には届かなかった。ライバルの秋元選手は・・・・・なんと、ミッショントラブルで出走できず! 本当に残念!!
そしてclass4。河合選手は大パワーのGT-Rを余裕で操り、1分03秒105をマーク! 文句なしの総合トップタイムでclass4優勝を決めた。
今回はドライバーのスキル、クルマのチューニングともにレベルが高く、終始特に危険なところがなかった。天候にも恵まれみんなエンジョイして貰えたと思う。しかし驚くのはそのタイム。トップはなんと3秒台だ。レーシングタイヤでない、街乗りできる一般タイヤでここまで走れる時代になったDIREZZAの性能には驚きだ。
次回、第2戦は西日本大会。
開催コースは岡山県の中山サーキット。
参加者はもちろん、ギャラリーも大歓迎ですよ!!